女性の糖尿病、脂質異常に好影響
縄長寿食材の自然発酵エキス「PAC」の摂取が女性の糖尿病、脂質異常に好影響 -第30回日本臨床栄養学会で発表- |
株式会社熱帯資源植物研究所(本社:沖縄県うるま市、代表取締役社長:名護健)は、PAC(Product of Aminocarbonyl reaction of Component plants)の継続摂取により、糖尿病や脂質異常症の患者さんにおいて抗酸化能が上昇し、その効果は特に女性で大きいことを確認し、久保明・高輪メディカルクリニック院長とともに第30回日本臨床栄養学会で発表しました。 |
PACは、沖縄の長寿食材として知られる青パパイヤにモズク、コンブ、玄米、米ぬかを加え、有用微生物(EM)の力で自然発酵させ、抽出した抗酸化物質の複合エキスです。
糖尿病では、白内障による失明をはじめとする合併症の予防がきわめて重要ですが、白内障の発症には体内に発生する活性酸素が深く関与しており、活性酸素を消去する抗酸化能を高いレベルに維持することが患者さんの課題となってきます。
また、心臓病、脳卒中などをまねく動脈硬化も、近年はLDLコレステロール自体よりも、活性酸素によって酸化したLDLによって進展するメカニズムが解明されています。
今回の臨床試験では、2006年5月から2007年12月の期間に高輪メディカルクリニックを受診した糖尿病32名(男性26名、女性6名)、脂質異常症42名(男性12名、女性30名)、および健常者43名(男性11名、女性32名)の計117名に、PACを含有する飲料水を1日3回(10ml/1回)、4週にわたり継続摂取してもらい、尿中8OHdG濃度*などを測定しました。
この結果、糖尿病および脂質異常症の患者さんでは、有意差こそ出なかったものの、尿中8OHdG濃度が減少傾向を示し、その効果は特に女性で強いことが確認され、PACの継続摂取が体内で抗酸化能を高め、糖尿病の合併症や動脈硬化の進展に好影響をもたらす可能性が示唆されました。尚、健常者では変化はみられませんでした。